Bitdefender GravityZone Business Security
製品紹介
GravityZoneは、既知および未知のサイバー攻撃から企業を保護するために、 現代サイバーセキュリティにおいて最良とされる多層防御アーキテクチャを持っており、高度なAI(人工知能)・機械学習テクノロジーを中心に構築されています。
正確な脅威検出のために高度なアルゴリズムが常に更新され、運用者がセキュリティ管理に費やす時間を最小限に抑えて、 自身の業務の推進に集中できるようになります。
今見るべき第三者評価機関による新しいテストとは
30を超える多重防御層で高度な攻撃手法による脅威も検出できます(EPP+EDR+α)
高度ランサムウェアをゼロディで検出:AI・機械学習
一つのアーキテクチャ
エージェント、ライセンス
運用管理者の日々の負担を削減:管理コンソール
運用作業のスタートはこのダッシュボードから始まります。 ログイン後に最初に表示されるこの画面で、 運用者がみるべき情報をまとめて表示し、 必要な対応をここから実行することができます。
またレポートをスケジューリングすれば、指定のメールアドレスに 定期的にPDFまたは加工用にCSVで送ることができ、 各種コンプライアンス遵守のための定期的な報告、台帳作成に利用できます。
多くの会社では、セキュリティ担当に任命されたスタッフは、 通常業務とのかけもちが多く、十分に関わる時間がもてないのが現状です。 現場の人間への実際の調査を元に、その負担を減らすべく運用ツールである 管理コンソールも改善が続けられています。
オフィス、社外、社員自宅、データセンター、パブリッククラウドなど さまざまに点在するマシンを論理的にグループ化して管理できます。
また既存のADやハイパバイザーのレポジトリ構造があればそれと連携することで、 このコンソールにその構成を表示できます(後述)。
管理サーバはクラウドまたはオンプレミスから選択できます。どちらもマシン台数に関わらず無償で利用できます。 クラウド版はすぐに利用できます。
オンプレミス向け管理サーバは、各種ハイパバイザに対応したイメージ、仮想アプライアンスの形で提供されていますので、 ダウンロードしてマウントすれば、すぐに起動して使用することができます。
脆弱なOS・アプリの設定を検出するERM
予め攻撃を受けやすいマシンを見つけて対処できれば、それは最も効果的な運用です。 しかし担当者にとって、日々公表される脆弱性ニュースを追うことはほとんど不可能です。
エンドポイントのリスク管理を行うERMは、管理者に代わり最新の脆弱情報を収集して、 間違った設定のマシンを見つけてリモートから修正、 未適用のパッチを案内(パッチ管理アドオンがあれば自動適用)など強力に運用業務を支援する機能 です。
ファイルの改ざんを検出するFIM
ルールで設定した領域を監視して、改変改ざんがあればレポート、指定があれば復元を行う機能です。 これはPCI DSSやDODI、NISTのコンプライアンスの中で求められているセキュリティ実装です。
正規の運用者による誤操作や、意図しないアップデートによる上書きなどの検出にも利用できます。 GravityZoneでは、既存エージェントにアドオンすることができます。
業務で使用するモバイル端末を保護
攻撃の侵入路の90%はメールです。たくみな件名、内容によりクリックさせることで、より大きい脅威へと誘導します。 ある調査ではメールの60%は今やスマホでチェック、確認されています。
Android、iOS、Chromebookに対策を施すことができます。
モバイル向けライセンスは、アドオンライセンスとして提供されております。 既存のPC向けクラウド管理コンソールにライセンスを追加することで、スマホの脅威情報も一元把握することができます。
ディスク暗号化も追加可
(マシン盗難、置き忘れ対策)
PC盗難時に内部のハードディスクが取り出され、直接接続されてデータが取り出される危険を防止するため、 OS標準の暗号化機構により、暗号化を施すことを推進します。
Windowsでは「BitLocker」、macOSでは「FileVault」と「discutil」をコンソールより管理することができ、 数回クリックするだけでユーザの操作を最小限にボリュームを暗号化および復号化できます。 さらにユーザーがパスワードを忘れた、退社して不明なときにはボリュームのロックを解除するために必要な回復キーを提供します。
通常これらは専用製品、別サービス、アプリで用意されていますが、 GravityZoneでは、既存エージェントにアドオンすることができます。
パッチ管理も追加可
(脆弱性の抜け穴を防止)
OSやアプリで日々報告される脆弱性は、攻撃者が最も好んで利用する危険なものとなっています。 それを塞ぐパッチの重要性が伝えられたとしても、一般ユーザにとってはそれが自身のPC関係するものか判断は難しく、 管理者が代わって各PCの資産状況と比較して必要性を判断、パッチを適用する作業は大きな負担となっています。
この機能では、自動で定期的にマシン内のOSやアプリケーションをスキャンして、最新の脆弱性情報と比較して、 提供されているものは、自動でパッチをダウンロードして適用したり、 また管理者が重要なものを選択してリモートから適用したり、不要なものは除外するなどの運用を強力に支援します。
通常これらは専用製品、別サービス、アプリで用意されていますが、 GravityZoneでは、既存エージェントにアドオンすることができます。
ランサムウェアミティゲーション
ランサムウェア攻撃は国内でも対象を中小企業へと規模を問わずにシフト化しており、それに対して強力なGravityZoneの多層防御のしくみは有効です。 しかし万が一これらが突破された場合、最後の砦となるのがこのランサムウェアミティゲーションです。
これは純粋にランサムウェアによる暗号化の試みだけを監視し、その前に居並ぶ検出エンジンの判定結果を考慮せずに、 その動きを検知しだいバックアップを行う(Youtube動画)ものです。
そして他製品でのバックアップが、すでに敵に研究、対策が取られているVSSのしくみを利用しているのに対して、 独自のメモリバックアップ方式をとることで、バックアップも暗号化されてしまうということを回避しています。
自動/手動サンドボックス
未知のファイルを発見した場合、自動で送信、解析、判定を得ることができます。 クラウドにある強力なマシンパワーと、 全世界からリアルタイムに集められている膨大な脅威情報をベースにAIによるレポートを受け取ることができます。
この機能は発生するインシデントの判定に迫られる管理者、セキュリティ担当者、CISOの頼れる右腕となっています。
Premium、Enterpriseに搭載。
ローカル機械学習エンジン
ハイパーディテクト
超高度ランサムウェアなどを検出するために開発された超最先端エンジン。 ローカルで動作するマシンラーニング(機械学習)エンジンで、 その特徴はチューニング可能なこと。 これにより誤検出を抑えつつも、目的の脅威への対策を最大限に強化することができます。
Premium、Enterpriseに搭載。
他のEDRソリューションのユーザが持つ不満は、分析、検出までに時間が必要ということです。 高度な攻撃こそゼロディで判定すべきで、高額な分析費用を払わないと見つけられない、 手動で駆除しなくてはならない、というのでは困るのです。
EPPとEDRを純粋自社で開発してきたBitdefenderでは、 研究成果は常に製品にフィードバックされ、 管理者の負担を減らしつつ、自動で判定、アクションがとられる仕組みを持っています。
共有ストレージの保護を追加
(抜け穴NASの保護)
抜け穴となるネットワークに接続されたファイル共有ストレージ(Nutanix® Files、Citrix® ShareFile、 Dell, EMC, IBM, Hitachi, HPE, Oracleで提供しているICAP対応ストレージなど)と連携したリアルタイムスキャンを可能にします。
中央スキャンサーバとして利用可能なGravityZoneの仮想アプライアンス・セキュリティサーバ(SVA)の機能が拡張され、 ストレージからのオンデマンドのスキャン要求を処理し返答することで、危険なファイルが共有サービスを介して伝播することを防ぎます。
また複数の異なる共有ストレージの同時サポート、SVAの複数配置による分散配置、フェイルオーバーが可能です。
Premium、Enterpriseへアドオンライセンスで利用可能となります。社員数分のライセンス購入が必要です。
EDR(Endpoint Detection and Response)
このEDR(Endpoint Detection and Response)はエンドポイントの動作、履歴から脅威をみつけだし、 インシデントとして管理して、具体的な解析結果をもとに脅威への対応を行う一連の運用フレームワークです。
従来の定義、ふるまいによる防御層(BS/ABSで提供)+AI機械学習の高度サイバー防御層(Premiumで提供)の最後尾に加わった最新防御層です。
BitdefenderのEDRが他社と違うのは、自社で全て開発しているので1エージェント&コンソールで動作、第三者評価機関のリアルテストで実際に結果を出しているということです。
クラウド上のサンドボックス他、全世界5億端末のセンサーなど膨大な分析結果を活用しつつ、グラフィカルに洗練された的確な分析情報を管理者は利用できます。
Enterpriseで利用可能です。遂に待望されていたオンプレミス管理型でもこのEDRが利用可能となりました(2020年7月追記)。 管理アプライアンスにIncidentロールが追加され、エンドポイントにEDR Sensorが追加されます。 EDRデータはオンプレミスの管理アプライアンスDBで保管され処理されます。
疑わしい動きやファイルは逐一報告され(Detection)、管理者はGravityZoneのグラフィカルなツールを使って多角的に分析することができます。 そしてクラウドのSandboxの評価などを参考に、削除や停止などを行いインシデントをクローズしてきます(Response)。
XEDR(eXtended Endpoint Detection and Response)
これまでのEDRはエンドポイント単位でデータを解析検出していましたが、 複数のエンドポイントのEDRデータを束ねて相関解析するXEDR機能が搭載されています。
高度サイバー攻撃では、攻撃段階を分け、スパイ機能を複数のエンドポイントに分散するため、 単EDRではそれらを一意の攻撃者による一連の攻撃として把握するには熟練の能力が必要でした。
しかしこのモダンコンピューターサイエンスの成果であるXEDR相関解析エンジンにより、膨大なデータの中から攻撃による連続性、関連性を見出し、管理者に視覚的に警告します。
XDR(Extended Detection and Response)
非エンドポイントの企業のITリソースも360度監視防御できるXDR機能が実装されました。 企業に致命的な影響を与えかねない非PCのITリソースへの試みや脅威を各種XDRセンサーが検出します。
この機能はEnterprise(Ultra)エディションユーザに対して、アドンライセンスの形で提供されます。 現在10種類のXDRセンサーライセンスが用意されており、Office365,AD,Azure AD,AWS,Azure Cloud,Microsoft Intune,Google Workspace, Google Platform向けのセンサーが用意、現在も強化、拡充されています。
コンテナの包括的セキュリティ
脆弱性・マルウェア対策
コンテナセキュリティといえば、コンテナ専用であったり、次世代をうたう製品、EDRで対策する製品などさまざまなアプローチがありますが、Bitdefenderは王道中の王道、コンテナセキュリティにもAI機械学習、脆弱性対策、EDRなど妥協ないフル対策を実装できるよう設計されています。
さらにこのコンテナ用のLinux向けエージェントは新設計、Linuxのカーネルコンポーネントに依存しない設計のため、組織の新たなセキュリティプラットフォームへの移行を制約せず、ハイブリッド環境、マルチクラウドにおいて、一貫した保護と可視性による管理運用を可能としています。
サポートディストリビューション: Ubuntu 16.04 LTS以降, Red Hat Enterprise Linux 7以降, Oracle Linux 7以降, CentOS 7以降, SUSE Linux Enterprise Server 12 SP4以降, openSUSE Leap 15.2, Debian 9以降, Amazon Linux 2
サポートコンテナインフラ: Amazon ECS, Amazon EKS, Google GKE, Docker, Podman, Kubernetes, Azure AKS
ブロク記事「コンテナの包括的セキュリティ、マルウェア対策「Bitdefender GravityZone Security for Containers」を機能追加」
スキャン、アップデートから
エンドポイントを開放:
セキュリティサーバ(SVA)
閉じられている、WAFで守られているからとサーバにマルウェア対策をしていないケースは実に多く、漏洩事件として目にすることが多いです。 一方で導入するとレスポンスが低下するから、リソースが足りないからという現実的な理由や心配もありますが、これについても解決策が用意されています。
GravityZoneはスキャン専用のセキュリティ仮想アプライアンス(SVA)を配置することで、 重たいスキャンやアップデートを一任し、エンドポイントの必要なリソース要件を1/4まで削減、 またはハイパバイザー環境によってはエージェントレスを実現しています。
この中央スキャン機構は2011年にBitdefenderが先行してリリース、強化してきた機能で、 LOGIN VSIといったパフォーマンスツールで業界で最もサーバに負荷を与えない、最多同時セッションを可能にすることが示されています。
この集中スキャン機能は、キャッシュ機構を組み合わせることでさらに効果を発揮します。 スキャンを依頼したファイルが、他の仮想マシンからの要求ですでにスキャン済であればその結果を返しスキャンはスキップします。 さらに他のホスト上でスキャンされた結果もSVA間で共有されます。
何等かの理由でスキャンサーバが利用できない場合は、 ポリシーで指定された他のSVAがあればそれを、 なければクラウドエンジンまたは(インストールしている場合は)ローカルスキャンエンジンを 指定することができます。
世界で最初に仮想環境に対応した製品を発売したBitdefender。 最新のキャッシュテクノロジーと最適化により、 仮想環境、データセンター環境においても他社製品に比べて圧倒的に高速な動作を実現しています。
なおSVAはPremium以降のライセンスをお持ちであれば、 何台配置しても追加費用は発生いたしません。
オンプレミス、クラウド
各種ITインフラ環境を同時並行
同一ライセンスで管理
各社とパートナー提携を行っており、API連携を利用すれば仮想マシンのツリー構造そのままで管理、 VMの上げ下げのタイミングでインストール/アンインストール、ライセンスのカウントなど、 セキュリティ運用が自動化され、運用時間を大幅に短縮することができます。
さらに複数の異なるハイパバイザー環境と同時に連携できますので、 1つのGravityZone管理コンソール内で、 ソリューションを超えて統一したセキュリティ運用を行うことができます。
各インフラとの連携紹介図を開く/閉じる
Nutanix Prismと接続、連携することで、 リモートからゲストツールをインストールできます。 またより密接な統合により、Nutanixクラスター構成での管理、 新規仮想マシンへの自動展開(再起動時のスクリプト不要)、 ポリシーの自動適用などが行なえる、 Nutanix Ready認定済のソリューションとなっています。
Citrix XenServerと接続、連携することで、 リモートからエージェントをインストールできます。 またより密接な統合により、新規仮想マシンへの自動展開、 ポリシーの自動適用などが行なえます。
vCenter,vManagerと接続、連携することで、 リモートでSVAやエージェントをインストールできます。 またよりNSXとの密接な統合により、新規仮想マシンへのエージェントレス保護、 ポリシーの自動適用などが行なえます。
また2019年4月にはNSX-Tのサポートも世界で初めて開始されます。 いつものように専用製品としてではなく、従来の製品の拡張で対応いたしますので、 お客様は新たな展開に引き続きGravityZoneをご利用、各種ハイパバイザ環境を同時並列に連携できます。
なおエージェントレス保護であっても高度な攻撃への防御を可能にする、 チューニング可能かつローカル実行の機械学習エンジンが動作します。
Microsoft (クラウド) Azure Active Drectoryと接続、連携することで、 リモートでSVAやゲストツールをインストールできます。 またRelayロールを付与したエージェントを介して、新規仮想マシンへの自動展開、 Azure Tagを使ったポリシーの自動適用などが行なえます。
Amazon EC2と接続、連携することで、 リモートでSVAやゲストツールをインストールできます。 またRelayロールを付与したエージェントを介して、新規仮想マシンへの自動展開、 AWS Tagを使ったポリシーの自動適用などが行なえます。
管理サーバ(オンプレミス)がMicrosoft Active Drectoryと接続、連携することで、 ADで構築されたコンピュータ群の構成情報を取り込、 その構造でポリシー適用、レポートなど管理を実施できます。
管理サーバ(クラウド)の場合は、 ADに接続済かつGravityZoneが導入済みのエンドポイントに、 AD Integratorロール(役割)を付加することで、 そのマシンを介して、ディレクトリ構造を連携できます。
管理サーバ(オンプレミス)の場合は指定したSyslogサーバへログを送信できます。
GravityZoneで発生したイベントはAPIを使って取得、またはプッシュで受け取ることができます。 このAPIの人気の使われ方にSplunkとの連携があります。
またAPIは逆に指定端末のスキャン実行などアクションを起こさせることも可能です。
Pivotal Cloud Foundry(PCF)環境において、VM展開時にマルウェア対策を自動展開させることが可能です。
そして中央スキャンサーバ(SVA)を展開すれば、各VMへは必要メモリが1/4以下となる最小エージェントのみとなります。
Installing and Configuring Bitdefender Endpoint Security Tools for PCFとの連携です。
オンプレミス管理サーバ
(仮想アプライアンス)
管理サーバはクラウド(無償)を利用できますが、社内規定や環境によりオンプレミス(無償)を選択されるケースがあります。 オンプレミスで管理サーバを立てる場合、 主要ハイパバイザに対応したファイル形式の仮想アプライアンスが用意されていますので、 それマウントして起動するだけで設置を行うことができます。
この仮想アプライアンスは内部的にはUbuntuとロールで構成されており、 展開する環境に合わせてロールを別マシンに分散配置することが可能です。
1台のシングル構成で最大3000エンドポイントをカバーします。 障害時のフェイルオーバーやデータベースのレプリケーションを目的に 1~nまで拡張することができます。 そしてこの仮想アプライアンスの使用コストはかかりません。